2017ユーキャン新語・流行語大賞、30候補発表!!「空前絶後の」「35億」等々・・・ 「アウフヘーベン」はYahoo!検索急上昇ワード1位に

 

今年話題となった言葉に贈られる「2017ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が11月9日に発表されました。

豊田真由子衆院議員が当時の秘書を怒鳴りつけた際の言葉「ちーがーうーだーろー!」や、森友学園問題で前理事長の籠池泰典被告が発言した「忖度」等、30語がノミネートされました。

今年の30語は次のようになっています。

アウフヘーベン
・インスタ映え
・うつヌケ
・うんこ漢字ドリル
・炎上○○
・AIスピーカー
・9.98(10秒の壁)
共謀罪
・GINZA SIX
空前絶後
けものフレンズ
・35億
・Jアラート
・人生100年時代
・睡眠負債
・線状降水帯
・忖度(そんたく)
・ちーがーうーだーろー!
刀剣乱舞
・働き方改革
ハンドスピナー
・ひふみん
フェイクニュース
・藤井フィーバー
プレミアムフライデー
ポスト真実
・〇〇ファースト
・魔の2回生
・ユーチューバー
・ワンオペ育児

 

そんな中、同じく候補に選ばれた「アウフヘーベン」が、「どういう意味?」「流行った?」等とネットで話題を呼んでいます。

アウフヘーベン」は、小池百合子東京都知事が多用したことで知られる言葉です。

文藝春秋(7月号)』での築地市場移転問題に触れた手記や、「希望の党」結成を発表した9月の記者会見で使用していましたが、あまり浸透はしていないようで「どういう意味?」と注目をされています。

アウフヘーベン」とはドイツの哲学者であるヘーゲルが提唱した哲学用語で、広辞苑では「止揚揚棄」だそうで、「止揚」とは、「弁証法的発展では、事象は低い段階の否定を通じて高い段階へ進むが、高い段階のうちに低い段階の実質が保存されること。矛盾する諸契機の発展的統合」だそう。

小池都知事築地市場移転問題について「築地の改修案も市場問題PTから出され、百花繚乱の様相を呈しているが、ここはアウフヘーベンすることだ」と指摘。

また「希望の党」結成の発表会見では、安倍首相の判断による衆議院解散を批判する際に「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」と発言していました。

新語・流行語大賞事務局は今回の傾向として、「言葉そのものに、勢いがなく低調な年といえるのではないか。息の長い流行語も少なく、事象をそのまま直接的にとらえる言葉も多かった」と分析しています。

確かに、今年はドラマから生まれた新語・流行語大賞候補が一つもありませんし、イマイチぱっとしない言葉も多いように感じますね。

アウフヘーベン」についても「本当に流行したのか」「アウフヘーベンってなに?」とネットでは話題を呼び、Yahoo!の検索急上昇ワード1位となりました。