千葉時代“チバニアン”とは、いったいどんな時代だったのか

 

千葉県市原市にある地層が、地球の歴史の一時期の境界を示す貴重な地層だとして、“千葉時代”を意味する“チバニアン”と名付けられる可能性が高まっていますが、そもそもチバニアンとは、一体どんな時代だったのでしょうか。

ちなみに、地球が生まれたとされているのは約46億年前とされていますが、チバニアンは約77万年前~約12万6000年前を指します。

 

チバニアンの人類

チバニアンを人類史に重ねてみると、旧石器時代に当たります。

チバニアンの始めである約77万年前には、原人ホモ=エレクトスが東アジア、東南アジアに広く住みつき、約40万年前までには旧人ネアンデルタールが現在のヨーロッパで進化したとされています。

更には、約20万年前までに、アフリカ大陸で現代人のホモ=サピエンスが現れたといわれています。

 


チバニアンの気候

この時代には、寒冷な氷河期と温暖な間氷期が入れ替わる気候変動が、約10万年周期で繰り返されていたといわれています。

この頃の日本は本州、四国、九州が地続きになっており、北と南で大陸ともつながり、マンモスやナウマンゾウが入ってきたといわれています。

チバニアンの終わり、約12万5000年前頃の日本は、現代よりも温暖だったとされていて、海水面は5~10メートルほど高く、関東平野の広い範囲が海に沈んでいたと考えられているようです。